《MUMEI》
-tearoof-
「ただいま‥」

「おう、今日学校か!」

「お久しぶりッス悠生さん!」
「久々っすぅ-!!!」

「この喧しいコンビは口がわり-な本当。この子は?」

「うちのクラスに転入してきた絢ちゃんッす!」
「あや可愛くないッすかぁ-!?莉奈一目惚れでしたよぉ!」

「悠生です、ここの店長。二階のカフェはこいつに任せてるけど、そこも一応店長ね、宜しく」

「木本絢です、宜しくお願いします」

「うちの弟と仲良くしてやってな。無口だし冷酷だし、何考えてるかわかんね-けど、コ-ヒ-は美味いからさ」

「‥悠生さん、余分‥」

「ご兄弟‥なんですか-!?」

「まぁ弟っつ-より、弟子だけどな!笑 なッ輝!」

「まぁ‥ッあ階段狭いから気を付けて」


-カランコロン-

「ひさびさのtearoof♪」

「お前一昨日きたろ‥」
「だってヒカルッちに会いたかったもん」
「けんじキモ-イ」

「ハハハ!」

「あや何笑ってんの-?」
「なんかおかしくて」
「何が-!?」
「いやさ、莉奈と賢司くんの言い争い楽しいのに、何もゆわない輝くんも凄いなッて思って。空気みたいな感じかなって」
「‥呆れてるだけだから‥」
「呆れるとかゆわないでヒカルッち-!」
「そうだよぉ-呆れるなし!!!」


笑い合える友がいる事が
こんなに幸せで
こんなに愉快だなんて
わたしは知らなかった。
あの彼は今頃
どうしているだろう。
今もひとりぼっちで
泣いているのかしら‥
見せてあげたい
友達って
素敵だよって

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