《MUMEI》 「王、お稽古のお時間ですよ」 使用人の一人が王に言う。 「まだ遊ぶよ。」 ロイの手品に夢中であったので、王は拒んだ。 「なりません。」 使用人は引かない。 「……待っていて貰うからね?帰らせちゃだめだからね?」 手を引かれながら王は名残惜しそうにロイ達を見つめていた。 「ええ、待たせて頂けるなら是非。」 ロイは王の不安を掻き消す程微笑んだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |