《MUMEI》
一着に
「高遠、俺、先に部屋戻るよ。」

もういい加減に退却しなきゃ、明日は七生も準決勝がある。
だから、神部と七生も語らうの止めろ。


「先輩俺も戻ります。」

高遠が空気を読んだ。乙矢は着々とゴミを集め始めていた。


「これからが楽しいのに〜」

東屋が悔しそうにする。

「明日も早いし潮時だぞ。」

乙矢に諌められる。

「内館だって神部とまだ話してるんだからいいじゃんもっと騒ぎてーよー」

東屋め…………見れば分かるし!
邪魔者はいなくなりますよ!二人は仲良しさんだからねぇ?
乙矢の集めたゴミ袋の中を取り出しては散らすを繰り返す。

何かが切れたのか乙矢は突然が空にされたビニール袋を東屋の頭に突っ込ませた。

「ゴミはゴミ箱へ?」

そんなことを言いながら魅力的に笑う乙矢は怖い。
そのオーラに気圧されてそそくさと退散した。

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