《MUMEI》
-謎-
「噂、ヒカルの」
「輝くんの噂って?」

「一家心中したとか、小6で煙草吸ってたとか」
「タトゥ入ってるとかぁ、親がマフィアとかぁ、他にもいろいろぉ‥」

「でも違うんだよね?」
「‥わかんねんだ、俺らにも」
「読めないってゆうかぁ-、ひかるって自分の事話さないしぃ、入り込めないってゆ-か‥」

「‥」
「だけどさ、だけど、俺らはそんな事関係ね-んだよ。親がマフィアだろうと、タトゥが入ってようと、ヒカルはヒカルじゃん?気にした事なんてね-し、あいつも気にしてね-と思うんだ」
「莉奈も、気にしてな-い。まぁたまに微妙だけど、あゆ無口で無関心そうなとこ、結構すきだしぃ!」

「私も‥私も気にしない。まだ輝くんの事、わからないけど、私もそんな噂で輝くんを軽蔑したりなんてしない!」

「あいつはさ、一人孤独に闘ってんのかもしれない。弱音も愚痴も吐かないで、人の何倍も誰かの悩みを背負いこんでさ。だから俺らが守るんだよ。」
「うん守りたい」
「莉奈も守ってやるわ-!」


私はこの時
まだまだ何も知らなかった
彼が心に秘めた
【傷み】を‥

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