《MUMEI》

「…雨が降る」
ポツリと呟いた。
「…どうして解るの?」
「気圧が変わった。お水下さい」
ポケットに入っていた緑色のピルケースからカプセルを取り出し、渡された水で飲み込む。
「何の薬なんだい?」
「気管支喘息の薬。息が苦しくなったら飲むようにって言われてるから」
MONGOL 800の「小さな恋のうた」を聞きながら、空を見つめた。
どんどんと雲が黒く、濃くなってゆく。
そのうち、サーっと雨が降り始めた。
一美は陸上部なので、部活はどうなるんだろう。

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