《MUMEI》

「…なんか、奢られると変な気分だ」
「彼氏くらいには甘えようよ」
「何日持つか、でっ!」
3年男子の一団ととぶつかった。
「なにしてんだよ…」
「痛ぇなぁおい」
「あぁ、すんません」
「ごめんね」
一応謝って、その場を離れる2人を囲む3年生。
「…何か用事?」
「落とし前、つけろよ」
「ねー遊津先輩、何かあったの?おとしまえって何?お年玉?」
「落とし前、だよ。話をつけること。後始末とも言うね。お年玉は親とかからもらうお金とかのこと」
「ふーん。後始末…おとし、ま…?いいや。早く行こう?」
キュッと手を引く翼。
「あぁ、行こうか」
3年生の1人を蹴り倒して、道を開ける。
「てめっ…」
肩を掴んだ手をひねって、投げ飛ばす。
もう1人も顔面に拳を叩き込んでダウンさせる。
残骸を無視して歩き出した。
「おとしまえ終わった?お金もらえるの?」
「落とし前は終わったけど、お金はもらえないよ。残念だったね、お年玉は新年になってからだからさ」
「ん〜。難しいなぁ、一般常識」
また転ばれてはパン類がダメになるので、階段は翼を抱えて降りる。

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