《MUMEI》

「先輩たら佐藤の次にかわいい。」

藤田って以前よりも乙矢サイドに回ったような。

「えっ…………佐藤の次?」

うーん?


「バッ……馬鹿ー!!」

佐藤が立ち上がる勢いで椅子が吹っ飛んだ。

「佐藤どうしたんだ?」

いきなり叫んだりして、息が荒い。
藤田が吹っ飛んだ椅子を立ち上げた。


「寄るな!」

その佐藤の一声で藤田から机5コ分の距離を取った。

「……はいはい。」

藤田が銃でも突き付けられたみたいに両手を上げた。
「じゃ、トイレにでも行ってきますか。……佐藤お願いします。」

去り際の藤田に耳打ちされた。

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