《MUMEI》
-屋上-
「辞めんじゃね-ぞ」

のあの声と茶色の目が
頭から離れなかった。
次の日の授業もダルくて
ぬけて屋上に行った。

-バタン-

「あ‥」

「‥外れもんだ」

「外れもんじゃね-よ!」

「‥なら不良か」

「不良じゃ‥ないけど、不良かな」

「ふッ‥」

「何鼻で笑ってんだよ、むかつくけど!」

「いや‥可愛いとこあんだなって思って」

「は-?!今更かよ!笑
つかあんた名前は-?」

「‥輝、高月輝‥」

「たかつきひかる‥って」

「名前、聞いた事あんじゃね-のか」

「高月って-‥あの-?」
「‥そう」

「え-!?想像と違う!」

「‥何が‥何の想像だよ‥」

「髪は金髪でピアスいっぱい開いてて、墨入れてて、もっとゴツくて‥親がマフィアで‥」

「マフィア?お前と一緒にすんな‥」

「うちはマフィアじゃね-よ!任侠だよ‥」

「同じだろ。悪いけど、墨も入ってなければマフィアでもね-。髪は‥地毛だけど‥」

「地毛!?嘘つくなよ!」

「嘘じゃね-よ。俺ハ-フだから‥」

「ハ-フ?確かにゆわれてみれば-!ね-、それ格好いいね」

「‥あ-これ?兄貴分がくれた」

「兄貴分って‥笑」

「今度会わせてやるよ」

「‥うん。高月‥

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