《MUMEI》
イモウト?
「私は六道玲星(れいせい)。凜月の双子の妹です」

「・・・妹・・・さん?」

目の前のことが信じられなくて聞き返した

「はい、妹です」

「玲星、邪魔しないで!!」

そこに入ってきた声は怒声だった

「凜月、刀を仕舞ったら?」

「そいつが並木涼哉だから仕舞えない」

「並木涼哉?ああ、凜月が負けた相手」

玲星は納得したように手を叩いた

「皆まで言うな、腹立たしい」

「早い話、また負けたんだね」

「だから、言うなー」

さっきまでの姿はそこに無く、ただの駄々っ子みたいだった

・・・・どの双子も妹の方が強いな

完全に遊ばれている凜月を見て、そう思った

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