《MUMEI》

神楽…様が、そう言うと、五人は『剣』から手を離した。

すると、すぐに

『剣』は、『変な生き物』と『金色の女の人』になった。

「『剣』を常に保つには、『守護神』も体力を消耗してしまうから、普段は、それぞれ別の姿になるのよ。
あの姿でも、『栄養』は必要だけど」

「『栄養』ですか?」

私は首を傾げた。

「いいよな、神は」

明良さんが、口を開いた。
「本当、羨ましいよ」

右近さんも頷いた。

左近さんも…無言で頷いた。

「私は、嫌よ」

翔子さんが、赤くなった。
「『あれ』は『あれ』で疲れるぞ」

と御剣君が言うと、

「「「贅沢だ!」」」

と、男性陣が叫んだ。

「まぁ、神は特別だから、あんまり参考にしないでね。

それに…

女性の『守護神』は珍しくて、『いろいろ大変』だから、気をつけなさい」

…体力的な事だろうか。

「私、体力はあると思いますけど…」

その言葉に…

「それは良かった」

明良さんがニヤリと笑い…
左近さんと右近さんは顔を見合わせて、頷いた。

「ちょっと、あの子。あんなんで、大丈夫?」

私の様子を見ていた翔子さんが、御剣君を見つめて言った。

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