《MUMEI》

「どこ行ってたの?」冬音が言った。


「えっと。想だったっけ?と話してた。」


「想様と!?!?!?」顔が怖くてびっくりした。


「想様??」


「深田 想。深田財閥の御曹司。つまりは、お坊ちゃま。ルックスもかっこいいからモテる。」


「まぁ確かに。」納得した。


「まぁいいや。さぁティータイムにいこっ!!」


「ティータイムぅぅ??」


そこは、見事なカフェテラスでした。見事すぎて、『ここはどこ??』『私は、誰?』という感じです。


辺りを見回すと、平然としているお嬢様方。


「ついていけない。」ちょっと落ち込んだ。ここまで違うものなのかと。


「こちらへどうぞ。お嬢様。」イスを引く男の人。


「はぁ。どうも。」ぎこちなさげに座る。


「なんか変だよね。」


「そう?慣れだよ。慣れ!」


「こんなの一生慣れないよ。そうだ!これって自分で淹れてもいいんだよね?」


「えっ!うん。いいけど頼んだほうがいいんじゃない?」


「これぐらい自分でやったほうがいいよ。じゃ行ってくる。」席を立ち、飲み物を取りに行こうとしたとき。


「お嬢様。ご足労には及びません。お淹れしますよ。」冷静な声がした。


「うわ!って想じゃん。びっくりさせないでよ!!」


「さっきは楽しい話ありがとうございました。紅乃。」


「別に。てか自分で淹れに行くからいいよ。」


「じゃあ!想様!!私に飲み物もらえるかしら?」手前にいるお嬢様が言った。


テーブルの幅が大きく、執事として回らなければいけなかった。


「かしこまりました。今そちらへ。」想は移動しようとした。


「それならさぁ。」私は、乗っていたティーポッドを取って前にいるお嬢様に入れてあげた。


「ちょっと。想様に頼んだのよ。」


「だってそっちまで回るのめんどくさいじゃん。ねぇ想?」


「ぷっ!アハハハ」想が笑ってた。


「へっ!私なんかした??」冬音に聞いた。


「う〜ん。いいんじゃない?」


「ほら、紅乃も飲めよ。」想は、ティーカップに注いでくれた。


「ありがとっ!!」

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