《MUMEI》 その手には、血のついた大きな包丁が握られてた…。 マスオ兄さんの後ろで、ノリスケ伯父さんが、顔を背けながら肩を震わせてた。 私のスカートの中に何か温かいものが流れている…。 それが足元まで落ちてゆくと、畳の上に広がっていったの…。 ………真っ赤な血だった…。 前へ |次へ |
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