《MUMEI》
あいつと僕
茶色い髪は僕の生まれつき…。
名前は神崎聖葉。(セイバ)
白人系のハーフによく間違われたりするが、純日本人だ。比較的おとなしく、目立たない二年生の僕は、奴の行動を眺めるのが日課……。ってか仕事。
奴と言うのは二年A組で、生徒会長の春風翼。(ツバサ)
殺気に溢れた黒い瞳と、少し長めの黒髪…。
すらっと高い身長…。
くやしいくらいこの学校の紺色のブレザーが怪しく似合う。
その恐ろしさに
先輩でさえ連みになんかいかない…。
もし、連んでいる現場を見たときは間違いなく、春風のほうからだ…。
「教員達には黙っててあげるから……パクったお金、全部出しな…。僕が頂くから。」
そう言われて黙って一人の不良がお金を渡す。
多分、不良の核といった所か。
無数の青い痣が痛々しい…。
「今日も異常なし…と」
僕は一枚の紙にペンを走らせた。
何故僕があいつを毎日毎日見張らなきゃいけないかだって?
そんなの僕も知らない…
全て闇に包まれた上の命令。
……上の命令さえこなしていればお金だって貰える。
僕の両親は2人とも不慮の事故で死んだ。
高校生一人。
この厳しい社会を生き抜くには…、怪しい組織で働くのは、はっきり言って結構儲かる…。
そんな理由でちゃっかりこんな裏の仕事に付いてしまったんだ…。
自由奔放に暮らす目の前のあいつが羨ましくてしかたない…。
「はぁ〜オレこんなに女々しかったっけ…。」
最近ため息の回数が増えた気がする。
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