《MUMEI》

私は明良さんを睨みつけた。

「つまりね、君と肌を合わせたり、唇を重ねたり…繋がったりすることで

俺は…

俺達男の『守護神』の力はより強くなるんだ」

「なっ…」

(何それ?!)

私の顔が真っ赤になった。
それを見て、明良さんが

「純情なんだね。…もしかして、初めて?」

と、訊いてきたので、私の顔は益々赤くなった。

これでは、『そうです』と言っているのと同じだ。

でも、事実だし、どうしようもなかった。

「そうなんだ。…大丈夫、大人しくしてれば優しくするよ。

君の『守護神』としての力が減るわけじゃないし。

だから、ね?」

「『ね』じゃないです!」
止まっていた明良さんの手が動き出したので、私は慌てた。

『守護神』の力は減らなくても、人として、女として確実に何か減るような気がした。

「残念。もう一枚あるのか」

パジャマのボタンを外し、前を広げた明良さんが、私のキャミソールを見て呟いた。

そして

裾から手を通し、私の素肌に触れた。

「やめ…て、下さい…」

私は、震えながら訴えた。
「いいね、その顔」

明良さんの手は止まらず、私の胸に触れた。

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