《MUMEI》
Tuesday〜違う君と戸惑う俺と〜
美麻と2回目に出会った。まぁ、要するに次の日に学校で出会っただけなんだが。俺が着いた時、美麻は本を読んでいた。
緑のリボンで三編み。それだけで、昨日とは違う雰囲気。でも、1番違うのはそこじゃない。美麻は顔を上げて。
「あ、直樹さん。おはようございます。」
あの美麻が!わざわざ!本から顔上げて!自分から!話かけて来たのだ!
これには最初驚いた。否、驚きを通り越し別人かと疑った。だから昨日唯一答えてくれた質問をアスパラが好きなはずの美麻に尋ねる。
「好きな食べ物って何?」
「そうですね〜。豆腐・・・・でしょうか。」
はい。別人確定。
「あの、席間違えてません?」
「?いえ。あってますよ。」
「だって、そこ上城美麻さんの席ですよ?」
「あたしが美麻です。上城美麻。」
「はぁっ!?」
そこで一端会話終了。チャイムがなり教師が入って来たからだ。俺だってそうでなきゃ聞いてたさ。

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