《MUMEI》
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月曜日の朝、早速のんちゃんが敦くんのことを言ってきた。


「敦くん、やっぱりミキティ狙いやったね!!!」


「え?そうかな・・・。」


「絶対にそうやって!!だって、他の男の子の話とかしてると不機嫌そうやったし、私のこと邪魔そうに見てたわ。」


のんちゃん、いろいろ観察してたんだね。。。



「何楽しそうに話してんだよ」


鈴木が珍しく会話に入ってきた。


「金曜なミキティの家でお泊り会してん。ほんでミキティのこと好きな男の子が・・・・ベラベラベラベラ」


ちょ、ちょっとのんちゃん喋りすぎ!!!!


「大谷、お前また同じこと繰り返してんの?」


「同じこと?」


のんちゃんがキョトンとしている。


ま、まずい。
この流れで小川君のこと言わないでよぉー鈴木!


「ちょっと変なこと言うのやめてよ!!!そんなことより自分はどうなの!?」


慌てて矛先を鈴木に向けてみる。


「ん?あぁ、まぁ。俺のことはいいじゃん。」


鈴木は自分の話になると逃げるように去っていった。


そして、のんちゃんが低い声で、


「鈴木君て・・・かなり遊んでるらしいで」


と、言った。


のんちゃんの話によると、同じ学部だけでなく別の学部の女の子からもかなりの人気があり、手当たりしだい手を付けているらしい・・・


「私の同じバイト先にも鈴木君のこと好きな子がいてな、どうにか紹介して欲しいって頼まれてんねん」


「そうなんだ。でも彼女いるって言ってたよ・・・この間」


「ま、いるやろな、あの人なら。でも関係ないんちゃう、あの人的にはそんなの」


彼女いても関係ない!?


うん、たしかに関係なさそうな男だよなぁ。


それにしても鈴木ってそんなに人気あるんだ・・・


もてそうだとは思ったけど、想像以上でびっくりしちゃうな。。。

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