《MUMEI》 電話 〈私〉『…大丈夫だって! ほら、体はおれなんだからさ!!』 そう言われれば… 「……わかった」 そう答えて、目の前のケースを見つめる。 …いくら男の子でも、やっぱり重そうだな… よし!気合入れて!! ひょいっ …あれ?? 全然重くないや… 持ち上げたケースは、 気が抜けるほど軽かった。 自転車に乗せて固定したあと、報告。 「……全然重くなかったよ!!」 『 よくやった! んじゃ、配達ルートの説明な』 配達… 緊張するー…!!! 「…う、うん」 私は、唾を飲み込んだ。 前へ |次へ |
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