《MUMEI》
公園 〈おれ〉
電話を切ると、部屋を飛び出して階段を駆け下りる。



「ちょっと出かけてきます!!」



蓬田ママに声を掛けると、



「あら??…ああ、ゴジラの散歩ね♪
行ってらっしゃい、気をつけるのよ??」



にこにこと答えられた。



「…へ??」



後ろを見ると、



ゴジラがおれを見上げて尻尾を振っていた。



「…まあ、連れてってやってもいーか」



玄関にあったリードを装着してやっていると、


ゴジラにきゃんきゃん、と急かされた。



はいはい、と答える。



本物の飼い主んトコ、連れてってやるよ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫