《MUMEI》
待ちぼうけ
山田くんから坂田くんの話を聞き急いで家に帰った。


さっさとご飯とお風呂を済ませないと!

タイミング悪く坂田くんからの電話を取り損ねては困るもんね。

それにきっと坂田くんは山田くんから私の番号を聞いたら嬉しくてすぐに電話するかもしれないし♪

ていうか私ならそうする!



まだ見ぬ坂田くんのことを妄想しながら、ご飯とお風呂を済ませた。




携帯を見るが、まだ着信なし。




最初に電話をかけるときって緊張するしね。

かけようとして…、あ、やっぱり無理ー!

なんて繰り返してるのかも…



勝手な想像を膨らませながら携帯を何度も見るが、相変わらず変化なし。



坂田くんのことばっかり気にするなんて私バカだ。



ふとむなしくなって…



テレビでも見て誤魔化そう!





気づいて時計を見ると12時になろうとしていた。



坂田…何してるんだー
今晩、電話するんでしょー
イライラするー




その時、携帯が鳴った!

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