《MUMEI》 『通常ならば、先程の接吻でも『栄養』は十分ですが… 今回は、三日分ですので… 続けてよいでしょうか、主』 「つ、続きって…」 (どこまで、する気?) 私が戸惑っていると、晶が 『ご安心を、主。 『普通の人間』と違い、私が主に与えるのは快楽のみ。 たとえ繋がろうとも、主に苦痛はなく、主の純潔は守られます』 と、笑顔で言った。 「そういう問題じゃないの!」 私は晶にどう説明していいかわからなかったが、とにかくそういう問題ではないと思った。 晶は、さっきから、叱られた犬のように、落ち込んでいた。 (どうしよう…) 悩んでいた私は、昼間の晶の言葉を思い出した。 「晶。…『痛い方』って、何?」 『主を傷付けますので、私は…』 「いいから、言ってみて」 私は、晶を問い詰めて そして 『痛い方』の 『栄養』を 晶に与えた―。 前へ |次へ |
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