《MUMEI》 追い出し「知らんなって…。だってつい先日会ったばかりじゃ…」 「とにかく、ここは立入禁止だ!さっさと家に帰りなさい!」 刑事は司の言葉をピシャリと遮ると、近くにいた司と洋平の腕を掴み、無理矢理庭から追い出した。 「君達もだ!早く出なさい!!」 刑事は、まだ動かずにいた優香と美樹の方を振り返ると、また怒鳴り声を上げた。 二人は戸惑いながらも、仕方ないといった感じでノソノソと歩き出した。 「全く…。お前達は字が読めんのか?ここに書いてあるだろ、立入禁止だと!」 刑事は立て看板を荒々しく叩きながら、尚も怒る。 「すいませんでした…。」 四人は声を揃えて頭を下げた。 「わかったらとっとと家に帰りなさい。もう二度とこんな真似するんじゃないぞ!」 「…はい。」 四人は力無く返事をすると、アバートを後にした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |