《MUMEI》

【死】という文字は、左おでこから、左頬にかけて刻まれていた。


死という文字の色は、濃い青と黒が混ざったものだった。


塁羅と綺嘉は唖然として紫吾の傷を見ていた。


「紫吾…。」


「どうしたんですか…その傷…。」


塁羅たちは恐る恐る聞いた。


「あ〜ら知らないの。だったら見せてあげるわ。」


黒夜はまたしても消え、塁羅、紫吾、綺嘉の視界は、いきなり真っ暗になった。

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