《MUMEI》

「…じゃあさ、蓬田。
あの日なんで向かいのホームにいたんだ??」


「あ、あの日はね、
おばあちゃんちに行くつもりだったの!」



おばあちゃんちは、逆方向だから…



「…ふーん。じゃあ蓬田さ、
普段放課後は何してんの??部活??」


「…えっと、部活は入ってないけど―…」


「―…じゃあ何してんの」



…なんでこんなに突っ込んでくんの!?



「えっと…友達と、喋ってる、かな…??」


「……ふ〜ん…」



『一人で勉強してる』なんて、


…そんなの恥ずかしくて言えなかった。

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