《MUMEI》
プロローグ
2905年・・・地球は愚かな政治による核戦争で生き残った人々はスペースコロニーでの生活をやもなくされた・・・
そこはもう政治など消え強者がコロニーを制圧していた。弱者たちはスラム街で限られた食料・・・限られた水で生活をし、明日の事など考える余裕もなく生きていた・・・。


マッド・デイビス・コロシアム・・・

そこは、マッド・デイビス率いる格闘技団体R・M・F(リアル・マーシャルアーツ・フェデレーション)の儲けの場だ・・・。客に入場料の他に出場選手に金を賭けさせるシステムをとっていた。人々のほとんどはそれで生計を立てていた・・・。


それだけじゃない・・・マッド・デイビスは、金融業まで手を出していて、スラムに住む貧しい人をそのうまい口で高い金利で金を貸し、返せない人達はR・M・Fの連中に取りたてに行かせ若い女は売春婦にされ年寄りや他の者は殺される・・・。
このコロニーは地獄そのものだった。



スラムを歩く一人の若い女性、両目は刃物で切られたような傷、右腕も無い・・・杖を使って場所を確認しながら歩いてる・・・

『・・・おばぁちゃん・・・こんばんわぁ』
『もう・・・悪いねぇわざわざ来ていただいて・・・』

『いいんですよぉ、仕事ですからぁ・・・ハハっ』

彼女は按摩師をやっていた。

『・・・こってますねぇ・・・』

彼女は気ずいていた。この年寄りの体は、何者かに暴行をうけてると・・・

『いやぁ・・・休んでもいられないんだよ・・・こんな世の中だからさ・・・』

『ハ・・・ハァ・・・でも・・・』

『あっあなたの名前聞いてなかったねぇ・・・』

『・・・鬼羅・・・キラです・・・ハハっ』
鬼羅は、怪しい気配に気ずいていた。

『あっ足の方も少し張ってるみたいだから・・・』

その時・・・

バタン!!

『オイ!!ババァ!!期限過ぎたぞぉ!!いつになったら返すんじゃぁコラァ!!』

凄い勢いでR・M・Fのメンバー3人がはいってきた・・・。

『オィっテメェ誰だコラァ?』

『あっ私はただの按摩師でして・・・ハハっ』

『オィ按摩さんよぉここで商売すんならちゃんと俺たちに許可とらんとよぉ・・・』

老婆は鬼羅をかばうように・・・

『この娘は関係ないんだよ!!・・・明日にはまとまったお金がはいるから明日までまっとくれ!』

3人の中のリーダーが老婆を蹴りあげた・・・
『ふざけんなババァ!!』

『グフッ』

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