《MUMEI》

オエエエエーーッ!!

はあはあ…


洗面所で徐に顔を上げると…

鏡の中に人殺しの片棒をかつぐ男の顔が映っていた。

それはまるで死神に憑かれたような顔だった。



「ノリスケ君!しっかりしたまえ!」…ビシッ!!

マスオさんは僕の肩口をつかみ、僕の横面を叩いた!


「次は義父さんたちを運ぶんだからね…キミにも働いてもらうよ!」

マスオさんは怖じ気付く僕の襟首をつかんで、無理矢理に茶の間へと引っ張った。

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