《MUMEI》
グルメ記者 田崎 弘
俺の名は田崎 弘、グルメ記者をやっている・・・今日、新しいラーメン屋がオープンした。そう・・・ラーメンブームが止まらない・・・俺もラーメン通の一人としてここのラーメンを食べて見たい!!・・・あっそれと俺と一緒にいるのは、長年一緒につるんでるカメラマンの柴田 伸朗、俺が記事を書き、コイツが旨そうに見える写真を撮る・・・今回はラーメン特集だ、この行列・・・相当旨いんだろうなぁ・・・
『おい、田崎スッゲェ人だなぁ・・・』

柴田はしゃがみ込み早くも帰りたそうな顔をしている・・・

『まぁまぁ柴田、この店を取材すりゃ編集長だって喜ぶぜぇ!そんでもって俺達の株も、こぅガァーっと・・・』

『・・・腹減ったの!・・・何でもいいからとにかく食いたい!』
たしかに・・・並びはじめてからもう1時間30分はこうしてる・・・俺も腹減って倒れそうだ・・・しかも、前に5人くらい・・・うわぁ腹立つくらいの中途半端さ・・・

『なぁ〜田崎ぃ〜そこの食堂で食べよぉ〜・・・取材なら他でもいいじゃんよぉ!!』

柴田の言うとおりかもしんねぇ・・・でも、ここのラーメンが食べたい!!ラーメン通がここで諦めてたまるかい!!

『よしっ柴田だけ他の空いてる店で食べろ!さぁ行くがよい!!』
柴田はゆっくり立ち上がり無言で俺の頭を叩いた・・・

『・・・カメラ・・・使い方わかるよなっ・・・お前が撮れ』

柴田はそのまま餌を求めて去って行った・・・

『オィ!食ったんなら早く帰れや!!』

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫