《MUMEI》
明日 〈私〉
「明日は学校なんだから、早めに寝な〜」



という椎名ママの提案に、
私は素直に従うことにした。


椎名くんの部屋に入る。


…男の子、だなあ…



ものすごく散らかってるってワケじゃないけど、
少なくとも勉強机には使ってる形跡が無く、
ほこりが積もっていた。


そんなに散らかってるように見えないのは、
物が少ないからかもしれない。



ベッドに腰掛け、ため息をつく。



「…明日、学校かあ…」



―…大丈夫かな…



ベッドの脇の本棚の上に置いてある携帯を手に取る。


アドレス帳から、『蓬田』の番号を呼び出す。



短い呼び出し音の後、『私』の声。



『もしもし??』

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