《MUMEI》
ルール 〈私〉
『なんで??』って…


椎名くん、素で言ってるんだったら、相当鈍感…


だって、誰が誰と付き合ってるとか、
誰がふられたとか…


みんな、そのテの話には敏感だから…



…それに、そんな噂が、
もし西城先輩の耳に入っちゃったら…



だから、お互いが見えないところでもボロが出ないように…


『ルール』を作ろうと提案した。



『ルールぅ??』



椎名くんが訝しげに訊いてくる。



「そう。…例えば、私だったら―…
【女言葉は使わない】、とか」


『おお。なるほど!!
決めといたほうが良さそーだな!!』



…椎名くんって、単純…



そうして、私たちの間には、
いくつかのルールが定められた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫