《MUMEI》
出会い
「ゴメン、無理」
彼女はいつもこの一言で振ってしまう。

彼女の名前は高宮昴(たかみやすばる)
高校2年生の16歳。
昴は学校の中で3本の指に入るくらいの可愛さを誇っている。

髪は肩まで伸びた綺麗な茶髪で
スタイルもよく顔も整っており、文句なしと言ったところだ。

だが、昴には大きな欠点がある。
それは…、恋に無関心なところである。

昴は恋の無関心なさに数々の男を振り続け、16年間恋もせず、付き合ったことすらない。


それ以前に、異性と話すことすらきつい昴はことごとく振り続けていた。

「ねぇ…、どうしても無理?」


…だから何回
言わすんのよ…

「あなたとは付き合えない。」

「なんで??」

…あぁ
マジこいつうざい。


「何回言わせるの?マジしつこい人無理。
だから早く帰って。」


昴は男を睨みつけて言った。

男はその威勢に驚いたのか、走ってその場から立ち去った。


昴はため息をつき、教室から出ようとした。


「いやぁ、さすが昴♪」


廊下からでてきたちっちゃい女の子。

彼女の名前は嶋田麻矢(しまだまや)
昴の1番の親友である。

彼女は背が小さくとても可愛いらしい子であり、ホントに高校生?って思うくらい幼い顔立ちである。


「あの男キモくない?」

「麻矢もムリーっ。だって、なんか眼鏡かけててめっちゃオタクっぽいし…」


麻矢は眉にシワを寄せて言った。



「マジあいつは無理だわ」

「てかぁ、昴自体男に無関心じゃん」


「まぁ、男以前に恋に無関心だから。」

「勿体ない。昴は可愛いんだからもっと恋に興味持ちなさい」



「無理だね。」

昴は笑みを見せて言った。





「だだいまぁ」

昴は家に帰り、そのまま自分の部屋に入った。

〜♪♪♪♪


部屋に入った瞬間、ケータイから音楽が流れた。

昴はケータイを開いた。
ディスプレイには(カズ)と出ていた。
昴はケータイに出た。


「はいはーい」

「よぉ、元気か?」

「元気元気♪久しぶりだなぁ」

「そうだな♪」

「てかぁ、なんで電話したの?」

「ん?なんとなくだ」

「なんじゃそりゃ」


それから2人はたわいもない話しをした。


カズ。
本名は飯田和馬(いいだかずま)

和馬は中学から唯一の男友達である。
高校は違うが、たまにメールや電話をしたり、
暇な時には遊んだりする。

まぁ、周りからすればカップルに見えてもおかしくない。


和馬はかっこよく、スポーツもできて、身長は180aと高い。
つんつんヘアーが特徴的だ。
和馬は誰にでも優しく、
みんなから信頼されていた。


昴は和馬との電話を終え、天井を見上げた。

「カズはかっこいいし、優しいのになんで彼女ができないんやろ?」

昴はこの時和馬の気持ちを知らなかった。




次の日。
いつもどおり家を出て、学校に行く途中だった。


「ねぇねぇ」


後ろから肩を叩かれた。
昴は後ろに向いた。


そこに立っていたのは、
柄の悪い男が立っていた。




これが、彼との出会いであった。

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