《MUMEI》
ため息
昴は窓の外を眺めていた。


今は数学の授業…。
マジ意味わからんから。
全く理解できない。

昴はため息をついた。


…あの男、
なんで私なんかに一目惚れするの??
恋に無関心な私なんかよりもっといい人いるっしょ。
まぁ、恋に無関心ってことは知らないんだろうけどね。



「こら高宮、ちゃんと授業聞けよ〜」

「は〜い」


昴は適当に返事をした。


…いちいち注意すんな。


昴は心の中で先生にそう言った。



「注意されすぎ」


急に横から話しかけてきたのは、
津曲真実(つまがりまみ)

見た目は完璧ギャル系で、
髪は赤っぽく、ケバくて素顔がわからないくらいである。

そんな奴だが意外にも気が合うから何気に仲はいい。


「キャバ嬢は黙っとれ」

「キャバ嬢じゃありませーん。純粋で可愛いJKです♪」

「あー、キモいキモい(笑)」

「何よ〜」


「そこの2人!」

先生は2人に向かって指差した。
2人は小声で「すみませ〜ん」と、
明らかに反省してない態度で言った。


先生はため息をついて授業を再開した。


「ねぇ、キャバ嬢」

「キャバ嬢じゃない!」


真実は頬を膨らませて言った。
昴は鼻で笑った。


「っで、何?」

「海原高校の朝井雅史って知ってる??」

「知ってるよ〜♪」


昴は目を見開いた。
真実は真剣な顔になった。

「でも気をつけたほうがいいよ。そいつ喧嘩強いので有名だからさ」

「え〜」

「てかぁ、なんで昴が知ってんの??」

「…まぁ、ちょっとね」


授業が終わり、1人考えてた。


…あいつ、
喧嘩強いんだ。
まぁなんか強そうなイメージあったけどね。


「昴♪」

麻矢が昴の席の前に座った。


「昴〜??悩み事ですかぁ?」

「んっ?」

「もしかして…、そのチャラオみたいな男に…!」

「ち、違うから!!」

昴は机をおもいっきり叩いた。
麻矢は少し驚いた。


「違うからね!私、恋に無関心なんだからそんなんじゃないから」

「でも気になるんでしょ?」

「全然」

昴は首を横に振った。
麻矢はフフッと笑った。

「昴も春が来たかぁ♪」

「はい??」

「べっつに〜」



…なんだろう。
好きでもないのにあいつのこと考えしまう。
もしかして…



これが…??



いや…
ないから!!
あんなチャラチャラした男を好きになるわけない。
だって私は恋に無関心なんだから。



なんか今日の私変だわぁ…。


昴はため息をついた。

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