《MUMEI》 『食事と入浴、どちらになさいますか?』 「…とりあえず、食事」 『守護神』の屋敷の自室で目覚めた私は、晶とまるで夫婦のようなやりとりをして、離れに向かった。 本当は、どちらもどうでもよかったが… 晶に『栄養』を与えなければならないから。 私は頑張って、両方を済ませた。 (それにしても…) 体力には自信があったはずなのに、ここに来てから、私は倒れてばかりいた。 そんな自分が、情けなかった。 「お待たせ、晶」 私は、いつものように、首筋を出し、目を閉じた。 『主…』 「? お腹、空いてるよね?」 晶が触れてこないから、私はそっと目を開けて、晶を見つめた。 晶の『銀』は、初めて会った時より、弱々しかった。 「私なら、…大丈夫よ?」 私は、目の前にいる晶の顔を見上げた。 「頼りない主でごめんね」 『いいえ… いいえ、主』 晶が、私の肩に手を置いた。 私は、再び、目を閉じた。 首筋に、晶の唇が触れた。 (?) しかし、いつまで経っても、痛みは無かった。 晶は私の首筋に吸い付いたまま、ゆっくりと、私を… 押し倒した。 「晶?どうし…っ」 晶は、私の上着のボタンをはずし、キャミソールを捲りあげた 前へ |次へ |
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