《MUMEI》

「誰かに見られるとマズイ!早く!」

マスオさんは伯父さんの上半身を持ち、僕は下半身を持って水門まで走った。



身の丈ほどある叢をかき分け、水門の近くの川辺りでいったん地面に降ろした。


「いいかい?ノリスケ君。義父さんは自殺に見せかけるんだ。

そのためには縄で縛られていては不自然だ。解るね?」

僕は頷いた。



マスオさんは小型ナイフを取り出し、伯父さんを縛っていた縄を切った。

そしてその口を塞いでいる猿ぐつわを外した…。

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