《MUMEI》 「誰かに見られるとマズイ!早く!」 マスオさんは伯父さんの上半身を持ち、僕は下半身を持って水門まで走った。 身の丈ほどある叢をかき分け、水門の近くの川辺りでいったん地面に降ろした。 「いいかい?ノリスケ君。義父さんは自殺に見せかけるんだ。 そのためには縄で縛られていては不自然だ。解るね?」 僕は頷いた。 マスオさんは小型ナイフを取り出し、伯父さんを縛っていた縄を切った。 そしてその口を塞いでいる猿ぐつわを外した…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |