《MUMEI》

晶がまるで赤ちゃんのように、私の胸の突起を吸い始めた。

私は背中を反らせ、大きく反応した。

「嫌、…やめて…」

(どうして?)

今までは、生き血を吸うだけだった晶が。

まるで、別人のように、私の胸を撫でながら、胸に舌を這わせてきた。

私が目を開けると…

「何で… 何も、着てない、の?」

私の上に乗っているのは、全裸の晶だった。

『男の子』の体は施設で見慣れていても、こんな、逞しい『男』の体は、私は知らなかった。

私は思わず晶の体をまじまじと見つめ、下まで見てしまい、赤くなった。

自分の体と、明らかに違う。

『主の精気を吸うのに、衣は邪魔ですので』

「それは、嫌…だっ…あっ…」

晶があからさまにわかるほど、私の体を愛撫し始め、私は震えながら抵抗した。
『何故、主は拒まれるのです?

主の体は確かに悦んでおられるのに』

晶は、首を傾げた。

手だけは、相変わらず動かしながら。

晶の手が、徐々に下に移動した。

「それでも、…駄目」

私は、私のズボンに手をかけた晶の手を掴んだ。

『主』

「あっ…」

晶が耳元で囁きながら、私の耳を軽く舐めた。

一瞬、私の手が緩む。

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