《MUMEI》
過去〜昴の心の中〜
あれはいつだったっけ…?


そうそう、
確か小5の時だった。



私の友達がある男の子を好きになったんだよね。
私はその女の子の恋を応援することになったんだ。




放課後。
私はその男の子を教室に連れて来た。
私の隣にいる女の子はすごくドキドキしていたのか、何度も深呼吸をしていた。


男の子が教室に来た。


「話って何??」

「えっとね…」

私は女の子の背中を軽く押してやった。
女の子は私のほうを向いて頷いた。

「んじゃ、私はこれで」


私は教室から出た。



…上手くいくといいな♪



私は学校の校門で女の子を待っていた。
一時すると、
女の子がやってきた。


私は女の子のほうに駆け寄った。


「どうだった?」

「…ダメだった」

女の子は微笑んだ。


…無理してるな。
「まぁ元気出して」

「ありがと」


女の子は下に俯いた。


「昴ちゃん」

「ん?」

「私が振られた理由はね…、私の好きな人は昴ちゃんのことが好きなんだって」




私は何も言えなかった。



この頃だったからかな、
もう恋をしたくないって思ったのは。



どちら側にもなりたくない。
私の立場も嫌、
女の子の立場も嫌。





傷つきたくない。
苦しくなりたくない。













私は今まで「恋」と言うものから逃げてきた。

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