《MUMEI》
笑顔
朝、目が覚めたら大ちゃんがパンを焼いてくれていた。


「食べれる?」



昨日の夜・・・あんな中途半端なことになったのに・・・
大ちゃんは優しい。


「ありがと・・・」


二日酔いで気分が少し悪かったけど、せっかくだし食べた。



「そろそろ帰ろっかな。いろいろ、ありがとうね」


なんとなく気まずくて、素っ気なく言ってしまった。


「そうだな、朝帰りだと親が心配してるぞ!ハハハハハ」


「そうだね」


大ちゃんが良く笑う人で良かった。
笑ってくれるだけで場が和む。


連絡先・・・交換するべき・・・カナ・・・



「じゃぁ、下まで送ってくよ」


「あ、大ちゃん!えっと・・・連絡先・・・」


「おぉ、そうだな。じゃ、赤外線で」


大ちゃんはニッコリ笑って携帯を出した。


「あ、私も携帯出すからちょっと待ってね・・・」


アレ?不在着信がある・・・


『02:34 鈴木貴司』


夜中にどうしたんだろ・・・?
全然気づかなかった・・・
後から電話してみるか・・・

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