《MUMEI》 一葉の過去4キーッ …バタンッ 『え、タクシー?』 「っぽいね…はは…。」 結局…また一葉と篠崎の3人だ。 「ごめん。お、さつき♪」 『お邪魔しまーす。』 「さっきも、さつきと一緒に居たんだ。」 「そうだったんだ。じゃ、時間ないから移動!」 『え?』 「え?」 「だって、こんな所から花火見えないよ?良い場所知ってんの。あ、それと…」 ノシッ …! 『ちょっと!(笑)』 「俺徒歩だし?乗せて♪」 「普通逆でしょ!(笑)」 「逆って…あ、一葉の方に乗ればいいんだな。」 「違う!」 『そう♪』 一「さつき!」 『はいはい(笑)』 篠「じゃ、しゅっぱ〜つ♪」 途中から一葉にあげたら叫びまくってた。 篠崎が案内した場所は、ずっと昔から建設途中のまま放置されて廃れたマンションか何か。 篠「着いたよ、ここの屋上な。あと30分もないからダッシュ!」 ここ…知ってる。 たまに遊びに来てた。 一「はぁ〜、やっと屋上。…あ、花火見える!!」 篠「でしょ?」 ここは周りが住宅街や公園で、高い障害物がほとんどない。 一「凄い!篠崎、ホントに色んな場所知ってるね!」 『あたし、何度か来た事あるよ。』 篠「…。」 一葉もあるんだよ。 …他2人も。 一「そうなんだ?」 こんなとこに連れて来て、思い出させる気なのかな。 誰の為に? …誰一人として喜ばしい思い出じゃないはずだけど。 一「でも…な〜んか、懐かしい感じ♪」 篠「…。」 『…。』 篠「…はい、お土産♪」 『…枝豆って!(笑)』 一「渋っ。」 篠「お祭りな気分になれるでしょ?」 『もっと中学生らしいのが…』 一「あ、そろそろフィナーレ!」 ”…血。…一葉も、怪我…したの…?” ”…。” ”え〜ん、せんせぇ〜!” ”・・・くん!うわぁ〜ん!” ”一葉…?” ”いちはのじゃないよ。全部、・・・くんのだよ。” ”…。” ”…さつき。” ”うん…。” ”いちはがやったの。” 前へ |次へ |
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