《MUMEI》
いただきます
「いってきまーす」
「気をつけてね」
 まだ時間には早かったが逸る気持ちを抑えきれず早々に家を出てきてしまった。そんな自分の子供っぽさに苦笑しつつ、舗装されていない道を歩いていく。個人商店がぽつぽつと並んでいるだけの決して便利とは言えない村で、俺は胸踊る素敵な出会いを求めているわけだ。女子的に言うとビビッとかキュンみたいな出会いを。
 もちろん男子とも腹を割って話せるような、そんな将来も付き合っていけそうな友人と出会いたいと願っている。
 学校に着いて、まずなんて自己紹介をしようか。そんなことを考えながら歩いていると、ついつい前方不注意になってしまう。車こそ少ないが人にぶつかっては危険だ。もう少し前に注意して歩こう。そう決めて、また歩きだそうとした俺の目の前に、女の子が落ちてきた。

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