《MUMEI》 見た悪夢についての議論. 「この夢、今回の事と何か関係あると思うか?」 話終えた洋平は、三人に意見を求める。 しかし、そんな事は分かるはずもなく、皆一様に首を傾げた。 「さぁ?それは何とも言えないな…。事件とは無縁のただの悪夢だって可能性もあるし…。」 「だよな?」 洋平の声が明るくなった。 洋平が皆に意見を求めたのは、自身の中で無縁なものにした事を、肯定して欲しかったからだった。 そうでなければ、この先恐怖で眠る事すらできなくなるからだ。 「でも…」 「な、何だよ?」 安心したのもつかの間。 司の意見には続きがあった。 洋平の表情が強張る。 「もし、関係していたら?」 「は?」 「いや、だって絶対関係無いとは言い切れないだろ?まぁ…その逆もしかりだけどさ…。 もし関係があったとしたら、どうして洋平にだけその夢が見れたんだろうと思って…。」 「し、知るかよ‥んな事!」 洋平の顔が徐々に青ざめて来ているのが、手に取る様にわかる。 それに気付いた洋平は、話を中断しようとしが、それは美樹によって阻止されてしまった。 前へ |次へ |
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