《MUMEI》
いただきます
「反応してるって何? っていうか髪の毛凄い光ってるよ」
「わかってるのだ。失敗しちゃったけど反応したからラッキーなのだ」
 ラッキーなのだ。と言って、みかんは目の横でピースをした。髪が光っていなかったらかなり可愛いと思ったかもしれない。
「反応って? その光ってる髪は何なのさ?」
「神懸かってるだけなのだ。髪だけに」
 みかんは自分で言ってツボに嵌ったらしく、しばらく腹を抱えて笑い転げていた。正直、面白くない。
「あはははは……ごめんなのだ、真面目にやるのだ」
 五分ほど笑い転げてようやく立ち上がったみかんは、目に溜った涙を拭って真剣な面持ちで史ノ乃の前に立ち、犯人はおまえだ! とでも言わんばかりに指を突き刺し、
「あなたのハート、いただきます!!」
「……遅刻しちゃうからもう行くね」
「ああーせっかく決まったのにー、ちゃんと見て欲しかったのにー」
 後ろで騒ぎ続けるみかんをおいて、史ノ乃は舗装されていない道を学校へ向かって歩き出した。

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