《MUMEI》
凛香の過去
「あたし何回も何回も逃げようって思った。モデル志望で東京でてきたんだよ?北海道から。
親はモデルやってるって思ってる。
6年も風俗嬢でトップはってるなんて思ってない。
蓮だけが聞かないの。なんでそんな綺麗なのに風俗嬢してるのか?って。

あたし親友だと思ってた女に騙されて借金の肩代わりさせられちゃったんだ。
はは。よくある話し。。。
2000万だってさ。
当時はなんであたしがって思った。こうなったらなにがなんでもトップとって半年で返してやるって思った。
半年前には借金は返せてたんだけど。まあ、あたしほどの女だし。はは!
返し終わったらさ、あたしなぁんにも持って無いことに気付いたの。


お金はあるんだけど、夢なんて所詮、東京にいきたいってこじつけだった。

誰かのせいにして何もない自分から逃げたかっただけ。

そんなときに蓮が
[自分にしかできない事で夢の時間を買ってもらってんだ]て言ってくれた。
ならあたしほどの女を買うために頑張って来てくれる人の為にあたしもやってやるって、自分の居場所を見付けたの。

偏見もたれがちな仕事だけど、あたしは人一倍プライドもってやってるよ。感謝してるよ蓮、ずっとあんただけは友達だよ。」


凛香の過去を初めてきいた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫