《MUMEI》
それぞれの事情
一葉
「今日はありがとね!またね〜。」

さつき
「あたし来ちゃってごめーん!じゃあね〜。」

篠崎
「おぅ!一葉もさつきもまたな〜。」





「綺麗だったね〜♪さつき、ありがと!」

「んーん、あたしも楽しめたから。」

「でも篠崎って、なんかいつも唐突なんだよね。」

「そのうち唐突に告られるんじゃない?♪」

「…ないない。てかさ、付き合うってなんなの?」

「え?(笑)菜緒子と佳代に聞いてみ〜。」

「去年さつきも彼氏居たじゃん。」

「居たねぇ。」

「何してたの?」

「さぁ…。遊びに行ったり一緒に帰ったり…あ、キスはしたけどセックスはしなかった。」

「なっっっ…!!」

「…なんで一葉が顔赤いの?(笑)」

「いや…だって…!」

「…(笑)なんかね、見たら気持ち悪くなって。服着て帰った♪」

「え?見たって何を?」

「そりゃちんk」

「あーーーー!!」

「あはは。」





「あー…。自転車あっちかよ…。」

「大和。」

「…あれ、居たの。」

「もっと言い方ない訳?」

「…自転車取りに行きたいな〜♪」

「はぁ…どこ置いてきたのよ。」

「花火大会行って、そんまま♪」

「もう…。ねぇ、さっきの一葉とさつきって…」

「…別に。」

「別にって事、ないじゃない。」

「ただの友達だよ。」

「へぇ…。」

「…クラスメイトだって。」

「そう…。二人共、かわいい子だったね。」

「…。」

「ねぇ、…」

「何が言いたい訳?」

「…。」

「…。」

「…あの二人のうち、どっちが…」





「ちょっと、あれ…。」

「…おぅ。」

「篠崎と…。」

「…。」

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