《MUMEI》
作戦実行
「なるほどね…。そう考えるとつじつまが合うな。
でも、さっきみたいな夢は?何で俺だけ見るんだ?
他の三人だって、予告されてるってのに。」

「そこまでは…。」


さすがにそれは解らないと首を横に振る美樹の目を、僅かに開いていた、カーテンの隙間から漏れた光りが刺した。


「眩し…っ!」


いつの間にか夜が明けていた。
時計はすでに七時を回っていた。


「おい!洋平、そろそろ出掛けないと!!」

「そうだな。美樹、行くぞ!!」


あの刑事が、何時に署に出勤するかわからない以上、先回りするにこした事はない。
それに、見つけるのが早ければ早い程、アパートの捜索時間も稼げるのだ。


美樹はまだ眩む目をパチパチさせながら、洋平と共に慌ただしく部屋を出て行った。


「じゃあ、俺らも始めるか!」

「そうだね。」


司はパソコンの電源を入れた。

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