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《MUMEI》 本音昴は頬杖をついてため息をついた。 今は国語の授業、 昴は教科書すら開いてない。 「ねぇねぇ」 隣から真実の声がした。 「何?」 「昴さぁ、朝井雅史のこと好きでしょ?」 「はぁ!??」 昴の声は教室中に響いた。 みんなは昴に注目する。 「高宮さん!授業を受ける気ないなら出ていきなさい!!」 先生は甲高い声で叫びながら言った。 昴は先生を睨み付け、教室から出て行った。 昴は校舎の屋上にいた。 手を頭の後ろにやり、寝そべり空を見ていた。 ガチャ… 屋上のドアが開く音がした。 昴は体を起こしてドアのほうを見た。 「やっぱここに居ると思った♪」 そこには真実がいた。 真実はニコニコしながら昴の近寄った。 「よくここがわかったね」 「女の勘ってやつ??」 真実は頭を掻きながら言った。 「真実のスッピン見たい」 「そりゃあ無駄だりゃ」 「なんで??」 「だって真実キモいもん」 …いやいや 十分可愛いと思うけど… やっぱ化粧してるからだからかな? 「そーゆう昴はなんで化粧しないの?」 「だって肌が荒れるもん」 「化粧してみなよ♪絶対可愛くなるって!」 真実は目をキラキラさせながら言った。 「え〜、じゃあ真実がスッピンで学校に来れば化粧するよ♪」 「うわぁ!苦渋の選択じゃん!!」 真実は頭を抱えながら言った。 昴はニヤニヤしていた。 真実は一時考え、 ため息をして渋々承知した。 …やりぃ♪ 昴は心の中で喜んだ。 「てかさぁ、真実はなんでここに…」 「そうそう!!」 真実はまだ言い終わらない内に言った。 昴は苦笑いした。 「昴さぁ、朝井雅史のこと好きでしょ?」 「なんで??」 「楽しそうだから♪」 「はぁ?」 昴は言ってる意味がわからなかった。 「今日喋ってる時、楽しそうだった」 「まさか…、あの場所に??」 真実はニコニコしながら頷いた。 昴はため息を付いた。 「なんでそう思うの?」 「女の勘♪」 「またかよ」 昴は鼻で笑った。 「ってのは冗談で、なんかねホントに楽しそうだったの。5日間あいつが来なくなったんでしょ??昴確か『あいつが来なくなってせいせいした』て言ってたじゃん?あの時の昴ね、笑ってなかったよ?それからなんか無理して笑ってるって感じがした。ホントは会えなくて寂しかったんじゃないの??」 昴はびっくりした。 真実がここまで見てたとは…。 真実はと言うと、 バカで、 アホで、 授業中ケータイばっかいじってて、 悪い事をして学校に呼び出しをくらったりして…、 ホントにどうしようもない奴だった。 でも、人を見る目は誰よりも凄かった。 昴は口を開いた。 「…寂しかったよ」 「ほらねっ♪この真実様を騙そうったって無駄なんだから♪」 真実はウインクをして言った。 「真実には負けたよ」 「っで、好きなんでしょ??」 昴はゆっくり頷いて、 「好きだよ」 っと、言った。 前へ |次へ |
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