《MUMEI》
反論
「ぜっんぜん仲良くないし!」


のんちゃんの言葉に思わず反論。


「おいおい、お前!それは俺に対して失礼だぞ!!」


鈴木がツッコミをいれる。


「私に対していっつも失礼なこと言うから、お返し!!!」


本当にいっつも失礼なくせに!


「実は迷惑してるんだからね!いっつも電話してくるの夜遅いから生活リズムが狂う!」


思わず強がって言ってしまった。


「毎晩、電話してんねやぁ〜」


のんちゃんが楽しそうに言う。


「毎晩じゃないよぉーっ!!!(汗」


「毎晩、電話する気にもならん!」


鈴木も否定する。


「電話する気にもならんっって、それ失礼!」


よく電話してくるくせにぃー


「でも鈴木君からミキティに電話してんねやぁ〜」


のんちゃんが嬉しそうにからかい始める。


「こいつは色気がないから安心して電話できるの!」


鈴木がまた失礼なことを言う。


「プーッ、なんやねん、それ!」


鈴木の言い訳に、のんちゃんが大爆笑。


「普通、逆ちゃうの?色気があるから電話すんねんでぇー。鈴木君、ミキティのこと好きなんやろぉ〜?」


の、のんちゃん・・・
たしかに、そう言われてみれば、その理屈は正しいよ!!!


「絶対にない!」


すかさず鈴木が思いっきり否定する。


「絶対にありえない!だって俺、こいつとは絶対に無理だもん!!!」


・・・。
え?何が無理なの?




一瞬、シーンとなる。




「す、鈴木君、そんな本気にならんでも。冗談やん!!」


のんちゃんが焦ってフォローする。




「なんかお酒もまわったし、そろそろお開きやね」


この空気が耐えれないのか、のんちゃんが急にしきり始める。


「すいませーん、お愛想お願いしますー」



鈴木・・・あんなにハッキリと否定するなんて・・・
なんだかショック・・・
でも、こんな気持ち、鈴木には絶対に知られたくない。

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