《MUMEI》 御鏡の『守護神』は男と交わると力を失うと聞いていたが… 御剣の剣の分身が、力を失うという話は聞いた事が無かった。 ゆきの御剣の力は、強大なはずだ。 その力を表す分身の晶が消えると言う事は… ゆきの御剣の力も消える事を意味していた。 『姫』は、消えていく晶とは対照的に、体に力がみなぎるのを感じた。 あまりに強いその力のせいか、『姫』は全身が痛み始めた。 これは…普通の女の『守護神』の精気ではない。 いくらゆきの力が強くても、この力は、精気というより… 目の前で消えていく晶の…ゆきの御剣の『守護神』の力そのものが、自分の中に入ってくる。 そんな風に、『姫』は感じていた。 最終的に、『姫』は『姫』では無くなった。 『姫』は急激な進化についていけず、その場に倒れ込んだ。 前へ |次へ |
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