《MUMEI》 幼い顔は、とても楽しそうに鯉を見ていた。 『ちょっと触ってみようかな。』 紫吾は池の中に、手を入れた。 その瞬間、池の中にいた鯉は死に浮かんでしまった。 紫吾は唖然とし、池から離れようとすごいスピードで去っていった。 そんな姿を紫吾の父、本家当主、飛角罫磐(けいはん)が見ていた。 罫磐の目には、紫吾から黒い邪気が出ているのが見えた。 前へ |次へ |
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