《MUMEI》

「七生帰ったぞ」

七生が歩いているのを窓から確認してくれた。


「……うん。」

一緒に出ていきたくないから時間をずらす。


「乙矢ー、二郎君まだいるの?」

乙矢母が入って来る。

「あ、もう帰ります」


「まだまだ居てくれていいのよー?」

乙矢母は何故か名残惜しそうだ。


「…………早く帰れ」

乙矢が急かした。
その理由は後々よく思い知らされた。

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