《MUMEI》
一條の家
一條のバィトが終わると2人は一條の家まで歩いて帰る事にした。
「ごめんな菜々…暗くなるまで待たせて…」
「大丈夫だよ。明日は学校も休みだしゆっくり出来るしさ!」
と菜々が明るく答えた。
「ありがとな。」
そんな会話をしているうちに一條のマンションに着いた。「ここが家なんだ。」
「へぇーきれいなマンションだねー!」
と菜々が少し驚いた口調で話し出した。
一條のマンションはとても綺麗なマンションで玄関はオートロックになっている。いわゆる高級マンションだった。「こんなところに住んでるなんてすごいね!」
「…そんな事ないよ…。このマンションだって自分が買ったもんじゃないし、親父が買って俺を無理矢理住ませているだけなんだ。」

「…無理矢理って…?」

「…俺は家を追出されたんだ…親父は俺が嫌いなんだよ。」

「え…?」

「あ…ごめんな!菜々にこんな話しして!
早く家に入ろう!」

少し疑問が残りながらも菜々は一條の家に入っていった。

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