《MUMEI》 マスオさんは焦点の定まらない目で車を運転している…。 何度も対向車線にハミ出しては、クラクションを浴びた。 おそらく、いつ事故を起こしても不思議でない心理状態だったと思う。 でも…それもいいかもしれない…。 いっそのこと事故にでも遇って、この悪夢が終わってくれたら、どんなに楽だろうか…。 僕はぼんやりと、そんなことを考えていた。 なぜなら僕らは共通の地獄をさ迷っているのだから……。 前へ |次へ |
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