《MUMEI》 「そうだな…」 男になった『姫』は、女の時の気品や美しさが残っており、独特の色気がある美青年だった。 これなら、自分のように、女には不自由しないと神は思った。 「名前は、明日決める。 今日は疲れた。 …もう寝る」 「わかりました」 神はゆっくりと布団に入り、眠りについた。 名もない『金色の男』は、『姫』の時のように一緒に眠る事はできないので、寝所の壁に寄りかかり、目を閉じた。 前へ |次へ |
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