《MUMEI》

「そうだな…」

男になった『姫』は、女の時の気品や美しさが残っており、独特の色気がある美青年だった。

これなら、自分のように、女には不自由しないと神は思った。

「名前は、明日決める。
今日は疲れた。 …もう寝る」

「わかりました」

神はゆっくりと布団に入り、眠りについた。

名もない『金色の男』は、『姫』の時のように一緒に眠る事はできないので、寝所の壁に寄りかかり、目を閉じた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫